メガネの洗い方について
日本は人口のおよそ半分の人がメガネをかけているメガネ大国です。
毎日の暮らしでメガネのメンテナンスをするのはとても大変ですよね。
近年ではメガネの単価が下がってきたので、キズや汚れ・黄ばみが酷くなったら買い替えるという手段もありです。
しかし、長年愛用しているメガネをコロコロと替えるのも忍びないという方も多いでしょう。
愛用しているメガネを長く綺麗に保ちたいものです。
メガネの洗い方を検索すると沢山の記事が上がっていますが、どれも間違いとまではいきませんが細かいところがちょっと違いますね。
ボクは過去にレンズを扱う企業に10数年勤めておりました。
その中で関わったレジェンドたちに学んだ事や経験から、メガネの正しい洗い方を述べていきます。
キズやゴミの要因
何故キズが出来るのか
主にキズが出来る理由は、付着したゴミなどが擦れて表面のコーティングにキズを付けてしまいます。
繊維質などのゴミであればキズが付きにくいですが、金属粉が擦れると強固なコーティングでも即死ダメージです。
ゴミを目視で見分けるなら、白系は繊維・黒系は金属系のゴミです。
何故ゴミが付くのか
ゴミがある場所にゴミが集まりやすい、と部屋の掃除などの話で聞いた事があると思いますが、メガネも同様です。
汚れが静電気を帯びてゴミを呼び寄せる、そんなイメージをしていただければ良いと思われます。
ゴミ・キズを防ぐには
ゴミが付かないようにして、ゴミが付いても除去すればいいだけです。
答えは簡単で、「洗う」という事です。
しかし、その「洗う」方法を間違うと逆にキズを付けてしまいます。
ゴミを擦るとキズになりますから。
絶対にやってはいけない事
アルコールを使う
あらゆる有機物を除去するのに最適ですが、メガネのコーティングは一発で死にます。
コーティングが剥げるので一時的にですがかなり綺麗になります。
しかし、1週間ほどで黄ばみなどが出て使い物にならなくなりますので絶対に使用しないでください。
メガネ拭きを使う
ゴミが何もない状態であればセーフな場合がありますが、汚れやゴミが付いている時に使うのがメガネ拭きですよね。
ゴミが載った状態で拭く行為は、ゴミでメガネの表面にキズを入れると同じ行為です。
車を洗う場合と同じで、汚れた車を「フクピカ」で拭き洗うと細かいキズだらけになってしまうのと一緒です。
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メガネの正しい洗い方
ゴミや汚れが付いたら拭かずに洗いましょう。
ゴミを擦らないことを念頭に置いたメガネの洗い方を紹介します。
1.ゴミを吹き飛ばす
ゴミに触れずに、エアダスターなどを使い付着したゴミを吹き飛ばしましょう。
吹き飛ばすだけで目視で見えるゴミを排除します。
エアダスターなどの手段がない場合は洗面所などで蛇口から流水をかける方法を取ります。
2.流水で流す
吹き飛ばないゴミや汚れは流水をかけ流します。
水の流れを調節し、吹き飛ばなかったゴミや汚れを流します。
流水でも落ちない頑固な汚れがあっても、擦らず次の工程へ進みます。
3.中性洗剤を使う
泡立てた中性洗剤をレンズに載せます。
やっても撫でる程度の力で、出来るだけ擦らずに泡を表面に付着させるイメージです。
中性洗剤を泡立てるのが面倒な場合は「メガネのシャンプー」を満遍なく吹きかけましょう。
擦らずに吹きかけてしばらく待つだけでかなり汚れが除去できます。
4.よく濯ぐ
付着した中性洗剤を流水でよく流しましょう。
この時も擦らずに流水で流すのみ。
洗剤が残るとゴミや汚れの原因になるので入念におこないます。
5.拭き取り
拭き取りません!
え、嘘でしょ!?水滴の跡が残っっちゃうじゃん!って思う方も多いと思います。
はい、水滴が残ると跡が残ってしまいます。
ですので、水滴が残らないようにします。
やり方はメガネを流水にかけている段階で、一定の角度で流水をかけると水が切れる角度があります。
個々のメガネによって水がスパっと切れる角度が違うので自身で探してみてください。
レンズの水が綺麗に切れたらフレームは拭いても問題ないのでフレームの水滴を拭き上げます。
以上がメガネの正しい洗い方です。
まとめ
メガネの正しい洗い方は、とにかく触れない!擦らない!です。
手順を見て面倒だと思ったと思います。
特に拭き上げないのかよ!と。
この拭き上げをしないのがミソポイントであり、慣れると一通りの工程が1,2分で完結できます。
この洗い方はボクのレンズの仕事時代の師匠から教わった方法です。
朝晩にこの洗い方をしている師匠。
師匠のメガネは10年以上使い続けていますが今もピカピカのままです。
この正しいメガネの洗い方が世に残れば幸いです。
それでは( ´Д`)ノ