まきし☆blog

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コントローラが勝手に動く「ドリフト現象」原因と防止策と改善方法【PS4/PS5/XBOX/switch/プロコン】

FPSゲームの人気は計り知れないほどのブームがきています。ゲーム実況や解説などの動画が溢れかえっている状況。

ゲームをするにあたってまず別れるのは、キーボードマウスを使うのかパッド・コントローラを使うかです。

10年ほど前であればコントローラを使いゲームをする事が主流でしたが、近年ではキーボードマウスがFPSゲームにおいての優位性により、最近ではユーザーもパッド・コントローラから切り替えるようになりました。

 

しかし、APEX LEGENDSというゲームが流行りはじめてからはパッド・コントローラへの評価は一変しました。

APEX LEGENDSではパッド・コントローラを使用した際にエイムアシストという機能が発生します。それは、対峙した敵に対して照準が吸い付くように作用する機能でキーボードマウスにはない特徴です。

他のゲームにおいてもエイムアシストはありますが、APEX LEGENDSにおいてそれは顕著でキーボードマウスパッド・コントローラのバランスが上手く保たれている造りになっています。

このAPEX LEGENDSのブームによりパッド・コントローラを使用する人口は増えているといっても差し支えないでしょう。

そしてパッド・コントローラを使い何千時間とゲームをしているとパッド・コントローラに起こる現象、アナログスティックが勝手に動く「ドリフト現象」です。

 

パッド・コントローラ使いにとって永遠の悩み「ドリフト現象」。

掃除しても、部品交換しても、新品のパッド・コントローラに買い替えてもすぐに発生してしまう!っていうユーザーもいるかと思います。

買ったばかりでアナログスティックが勝手に動くなんて不良品じゃん!って、「SCUFはダメだ」「PS5純正コントローラはダメだ」などプロゲーマーも文句を言っている場面を散見します。

しかし各メーカーの造り方の違いで「ドリフト現象」の有無があるわけではありません。

 

 

なぜ「ドリフト現象」が起こるのか

そもそもなんで、コントローラが勝手に動く「ドリフト現象」が起こってしまうのかというところです。

基本的にアナログスティックのモジュール基板の形状は各メーカーでほぼ共通です。

例えば、PS4・PS5・SCUF・NACONその他廉価版の中華コントローラのモジュール基板を入れ替えても普通に動作します。

Amazon等で販売されているモジュール基板は色ごとでの評価は、黄色青色黒色となっています。

青色はPS4やその他の純正コントローラにも使われています。

 

ゴミ・ホコリによるもの

1番はじめに出てくる主な原因としてはゴミやホコリがセンサー部・可動部に入り込み誤作動している事でしょう。

どのコントローラのアナログスティック自体がゴミを内部に侵入させない傘状の形をしていますが、それでも内部に入り込んでしまいます。

 

静電気

ゲームのコントローラと言えど電化製品です。シェルはプラスチックですから静電気によってホコリを吸い寄せます。

少しの間放置しただけでもホコリが付着してしまいます。

静電気によってホコリを呼び、そのホコリがもっと大きなゴミを呼ぶという悪循環が起こります。

 

手の汚れ

人が素手で扱い、ゲームによっては長時間に渡り使用します。

数時間使っただけでも黒い手垢がコントローラのふちにべったりと付いている、そんな事もあるかと思います。

手に汗握る場面などで、手汗とホコリが混ざったものがコントローラの隙間や内部に侵入します。

 

使用する環境

動物を飼っている家庭では犬や猫の毛が入り込み誤作動を起こす事が多いようです。

これはコントローラに限らず電化製品全般に言える事ですね。

 

これらの場合、コントローラを分解しアナログスティックのセンサー部・可動部を清掃しゴミやホコリを除去すれば改善されます。

しかし、定期的な清掃は必要になるでしょう。

 

 

サイコロ基板の摩耗

アナログスティックのスティックモジュール(サイコロ基板)の寿命は100万回の可動と噂されています。

 

可動部の摩耗

可動部・センサー部共にプラスチックで作られており摩耗による擦れは仕方のない現象かもしれません。

磨耗によって出たゴミがセンサー部へ入り込み誤作動を起こす場合もあるでしょう。

 

過去に製造されていた、もしくは一部のコントローラではサイコロ基板の可動部分の軸が金属で作成されているものもあり、金属で作成されたものの方が強度的に強いと言われています。

ただし、軸が金属製のものは一般的に流通していませんし、コントローラを分解してみないと確認する事は出来ません。

 

軸のズレ

長期に渡っての使用などで可動部分の軸が徐々にズレていきます。

それは軸の調整である程度に緩和する事が出来ますが、何度も繰り返していると軸部分がガバガバになってしまい最終的には調整が難しく出来なくなってしまいます。

 

これらはセンサー部の清掃や調整で改善しますが、結局はサイコロ基板の交換が必要になります。

 

物理的な破損

コントローラが勝手に動く「ドリフト現象」と、サイコロ基板「物理的に破損した状態」は異なります。

「ドリフト現象」の場合、アナログスティックを動かした時は正常に動きます。

物理的に壊れている場合、スティック操作をしても動き続ける・動かない、という状態になります。

しかし、使っている方の中では「ドリフト現象」と、サイコロ基板の物理的な破損での違いが分からず混同してしまいがちです。

 

物理的に破損してしまうのはコントローラを使用しているユーザーの握力や使い方に主な原因があります。

ゲームの内容によっては緊張感からギュッと強く入力してしまう場面もあるでしょう。

サイコロ基板の可動部もセンサー部も共にプラスチックで作られているため割れてしまう危険性があります。

物理的に破損している場合は言わずもがなサイコロ基板の交換が必要です。

 

 

「ドリフト現象」を未然に防ぐには

サイコロ基板の寿命は同じコントローラを使い続けている限り防ぐ事はまず無理でしょう。

しかし、ゴミやホコリに関しては使用状況によって「ドリフト現象」を未然に防ぐ、起こりにくくする事は出来ます。

 

保管場所を変える

コントローラを使用する環境は個人のデスクの上や居間などでしょう。

ゲームをしていない時はデスクの上に置きっぱなし、良くても棚に収めるぐらいでしょうか。

しばらく放置していると薄くホコリが乗ってしまっているなど多いかと思います。

ホコリ対策として面倒でもケース等に収めるのが望ましいでしょう。

 

定期的にシェルを清掃

手汗、手の皮脂など人間から発生する汚れが付着したり隙間から浸透していきます。

よくよくコントローラを見ると手垢だらけという事もあるでしょう。

操作性を上げるアタッチメントなどを付けていると余計に汚れやすくなります。

たまにで良いので無水エタノールなどでフロント・バックシェルの見える範囲を清掃しましょう。

 

定期的に内部の清掃

日頃から保管場所や簡単な清掃をしていても一度内部に入ってしまったゴミは外に出すことは出来ません。

フロント・バックシェルを分割する程度までの分解を数ヶ月に一度程度でおこない、エアダスターでゴミを吹き飛ばすと良いでしょう。

 

 

「ドリフト現象」の直し方

ホコリやゴミの対策をしても「ドリフト現象」は起こってしまうものです。

簡単な清掃や少し難易度の高い分解、部品交換が発生してしまうでしょう。

 

コントローラをリセット

コントローラを一度ゲーム機本体のリンクを解きリセットをします。

軽い「ドリフト現象」を一時的に改善させる方法です。

工具なども必要なくやり方も手軽に出来るものなので、少し動きがおかしかったり、その他の不具合があった場合はまずこれを試してみましょう。

意外とすんなり解決してしまったりします。

 

分解して清掃

アナログスティックのモジュール基板(サイコロ基板)までアクセス出来るところまでコントローラを分解し清掃をおこなう方法です。

動物の毛やホコリを綺麗に除去するにはメイン基板まで分解するしかありませんが、効果はかなりあります。

PS4/PS5/XBOX/その他プロコンそれぞれは中身は似たような作りをしているので、一度やってみると意外と簡単に出来てしまいます。

慣れてしまえばものの数分で完了してしまうでしょう。

 

サイコロ基板の調整

アナログスティックのモジュール基板(サイコロ基板)のセンサー部を調整します。

これは清掃しても、もしくはサイコロ基板の摩耗などによりセンター位置がズレてしまった時の対処方です。

新品のサイコロ基板でも元々ズレがある個体がありますので、サイコロ基板を交換した場合も調整が必要な場合もあります。

 

サイコロ基板の交換

最終的には交換という選択をしなければなりません。

交換自体の難易度はあまり高くありません。しかし、サイコロ基板を外す際にサイコロ基板の足14箇所のはんだを全て取り除かなければならないのでやり方によっては難易度が変わっていきます。

交換後は動作を確認した後に、微量なズレは修正した方が良いでしょう。

 

 

まとめ

コントローラが勝手に動く「ドリフト現象」。

この現象はコントローラでゲームをプレイするユーザーにとっては切っても切れない縁です。

アナログスティックのサイコロ基板の耐久性や品質には個体差がありますし、アタリの個体に当たったとしても使い方次第ではすぐに壊れてしまったりしてしまいます。

 

コントローラ自体、安い物ではありません。

プロコンのような値段の高いコントローラだからと言ってサイコロ基板が丈夫というわけではありませんし…。

 

もし「ドリフト現象」が起こったら上記で紹介した「ドリフト現象の直し方」を簡単な方法から順に試してみましょう。

そして、日常からの清掃・メンテナンスから修理・部品交換する事で少しでも長く快適にゲームが出来るようになり、余計な出費やストレスを抑えられるようになります。