コントローラがドリフトした!スティックが勝手に動く!どうしよう!?ってなった時の対処法で、コントローラを分解せずに接点復活剤をスティックに吹きかけるというやり方を紹介している記事を散見します。
ボク自身も記事にした過去がありますが…。
コントローラを分解した事がある方なら分かると思いますが、それって本当に意味あるの?スティックモジュールに接点復活剤は届いてるの?って疑問に思いますよね。
なので今回は実際に接点復活剤が浸透しているのか検証してみました。
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接点復活剤が浸透しているか検証
今回の検証ではPS5純正コントローラを用意しました。
PS4純正コントローラやNACONなどのコントローラもスティック部分の形状はほぼ共通なので、他機種コントローラでも同じ検証結果になると思います。
すぐ分解できるように
先ずは、直ぐに分解できるように一部の部品を取り除いたPS5純正コントローラを用意しました。
接点復活剤もオイルなので即乾く事はないですが、余計な時間を削減するためです。
よくある対象法を実行
さぁ、早速ですが、接点復活剤を外側から吹きかけます。
AZ製の接点復活剤を使用しました。あまり量を使うものではないし、コンパクトでボクは好みです。
噴射時間は約1秒です。
L3・R3どちらも
LRどちらも接点復活剤を約1秒間噴射しました。
スティックの根元がテカテカしているのが分かります。
グリグリ馴染ませる
浸透するか分かりませんが、浸透させるつもりでスティックをグリグリと回し馴染ませます。
その後3分ほど放置しました。
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分解検証
3分ほど放置後。
各部位にどの程度、接点復活剤が浸透しているのか、分解して見てみましょう。
スティックカバー表面
吹きかけたスティックカバーの根元は接点復活剤のテカテカが分かります。
傘状の部分には全体的に浸透しているようです。
スティックカバー裏
スティックカバーの裏側には5mmほどの水滴になって溜まっていました。
スティックモジュール
スティックモジュールには接点復活剤の付着は見受けられませんでした。
検証結果
今回、PS5純正コントローラを使って分解しないで接点復活剤を吹きかけるスティックのドリフト不具合対処法が意味があるのかの検証をしてみました。
全く意味がない?
スティックモジュールには全く接点復活剤が届いていないという結果となりました。
分解をした事がある方なら、なんとなくこういう結果になるのは分かっていたと思います。
ボク自身も過去に、分解せずに接点復活剤をかける事で不具合が直る!という記事を書きましたが、コントローラの分解を経験してからは本当に意味があるのかと疑問に思っていました。
接点復活剤を吹きかけて浸透させコントローラを逆さまにしたり何度も動かして時間をかければ、もしかしたらスティックモジュールにまで到達するかもしれません。
しかし、接点復活剤が届いたとしてもスティックモジュール内のゴミが除去できなければあまり効果がないのではと思います。
やはり分解し清掃して接点復活剤を吹きかけなければ確かな効果は得られないと感じます。
動画もありますので見ていただけると幸いです。
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モジュールには寿命がある
コントローラのスティックモジュールの使用限度は200万回と謳われているようで、毎日2時間使用で1年~2年ほどだそうです。ソースは確かではないですが。
プレイヤーの扱い方によっては半年も持たないので、各々のプレイ中の握力の差でも寿命は違うでしょうから、一概には言えません。
分解・清掃をしたとしても使用限界があるので、スティックモジュール自体の交換がいずれ必要になっていきます。
そうなるとリペアパーツと半田ごて、半田吸いが必要になります。
作業自体はさほど難しくありませんが、分解・清掃をしても不具合が再発するようであれば新しいコントローラを購入する事も視野に入れた方が良いでしょう。
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