2025年、eスポーツの熱狂はとどまることを知らず、ゲームの世界はさらに深化させています。そんな白熱するゲーム体験において、勝敗を分ける重要な要素の一つが「ゲームコントローラー」です。
「純正コントローラーで十分」と思っていた時代は終わり、今や自分のプレイスタイルに合わせたコントローラーを選ぶことが、上達への最短ルートと言っても過言ではありません。しかし、市場には多種多様なコントローラーが溢れ、「一体どれを選べばいいんだ?」と頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、2025年の最新トレンドに基づき、今本当に売れている、そして評価されているゲームコントローラーをランキング形式で1位から5位まで徹底紹介します!
それぞれのコントローラーについて、
・価格とコストパフォーマンス
・メリット・デメリット
・どんなゲームに適しているか
・有名な使用者(ストリーマーやプロゲーマー)
といった気になるポイントを、ゲーマー目線で深く、そして熱く語り尽くします。この記事を読めば、あなたにぴったりの”相棒”が必ず見つかるはずです。それでは早速、ランキングを見ていきましょう!
第5位:Nintendo Switch Proコントローラー
「一家に一台」から「一人一台」へ。任天堂ゲーム体験の決定版

まず第5位にランクインしたのは、もはや説明不要の定番、「Nintendo Switch Proコントローラー」です。2017年の発売以来、長きにわたり多くのSwitchユーザーに愛され続けてきました。2025年においても、その安定した人気は健在です。特に、待望の新型Switchの噂が絶えない中、改めてその完成度の高さが再評価されています。
- 市場想定価格: 約7,500円~8,500円前後
- コストパフォーマンス: ★★★★☆
価格は他のサードパーティー製コントローラーと比較すると標準的ですが、その信頼性と耐久性を考えればコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。安価な中華製コントローラーで失敗した経験がある方なら、この純正品の安心感がいかに価値あるものかお分かりいただけるでしょう。一度購入すれば長期間にわたって安定したプレイ環境を提供してくれます。
- 抜群の安定性と接続性
- 優れたバッテリー持続時間
- HD振動とamiibo対応
- 握りやすいグリップ
純正品ならではの強み。接続が切れたり、遅延を感じたりすることはほぼ皆無で、ストレスフリーなゲームプレイが可能です。 公称約40時間という驚異的なバッテリーライフ。一度の充電で数週間持つことも珍しくなく、充電の煩わしさから解放されます。ゲームへの没入感を高める「HD振動」や、フィギュアと連動する「amiibo」の読み取り機能など、任天堂のゲームを100%楽しむための機能が満載です。長時間プレイしても疲れにくい、計算されたエルゴノミクスデザイン。手の大小を問わずフィットします。
- カスタマイズ性の欠如
- PCでの使用には工夫が必要
背面ボタンやトリガーの深さ調整といった、近年の高機能コントローラーに搭載されている機能はありません。シンプルな操作性が魅力である一方、競技性の高いゲームでは物足りなさを感じる可能性があります。Steamなどでは正式に対応していますが、完全な機能を利用するためには設定が必要な場合があります。PCゲームメインで考えている場合は、他の選択肢が良いかもしれません。
- 『ゼルダの伝説』シリーズ
- 『スプラトゥーン』シリーズ
- 任天堂が誇る名作タイトル
有名な使用者

特定のストリーマーが「これしか使わない!」と公言することは少ないですが、任天堂タイトルをメインに活動するほぼ全てのストリーマーやYouTuberが、基本のコントローラーとして最低1台は所有し、配信で使用しています。その普遍性と信頼性の証と言えるでしょう。また、「スト6」では、魔界ノりりむ・星街すいせい・小雀とと等の方が愛用しているようです。
第4位:SCUF Gaming Instinct Pro / Reflex FPS
「勝利は、オーダーメイドする時代へ」究極の”自分仕様”を実現する孤高の存在

第4位には、カスタムコントローラー界の王様、「SCUF (スカフ)」がランクイン。特にXboxベースの「Instinct Pro」とPlayStationベースの「Reflex FPS」は、プロゲーマーや本気で上を目指すコアゲーマーから絶大な支持を集めています。2025年、eスポーツシーンのさらなる盛り上がりとともに、その需要はますます高まっています。
- 市場想定価格: 約30,000円~50,000円前後(カスタム内容により変動)
- コストパフォーマンス: ★★★☆☆
価格は非常に高価です。正直なところ、気軽に手を出せる金額ではありません。しかし、その価格は自分だけの理想の操作環境を構築するための投資と考えるべきでしょう。カラーリングからスティックの高さ、グリップの素材、そしてSCUFの代名詞である「背面パドル」の形状まで、すべてを自分好みにカスタマイズできる唯一無二の価値を提供します。コストパフォーマンスを単純な価格と性能の比率で測るのではなく、「理想のプレイ体験」という価値で測るなら、決して高すぎるとは言えないかもしれません。
- 圧倒的なカスタマイズ性
- 高性能な背面パドル/ボタン
- インスタントトリガー
デザインから機能パーツまで、ウェブサイト上でシミュレーションしながらオーダーメイドできます。まさに「自分だけのコントローラー」を手に入れることができます。4つの背面パドル/ボタンを搭載し、ジャンプやリロードといった操作をスティックから指を離さずに行えるため、特にFPS/TPSでのキャラクターコントロールが劇的に向上します。マウスクリックのような浅い押し込みで反応する「インスタントトリガー」モデルを選択可能。射撃の反応速度がコンマ1秒を争う世界で、強力なアドバンテージとなります。
- 高価格
- 納期と入手性
- 保証と修理
高価格な点が最大のネック。周辺機器にここまでの金額をかけられるかは、個人の価値観次第です。基本的に公式サイトからの個人輸入となるため、注文から到着まで数週間かかることが多く、為替レートの影響も受けます。国内代理店もありますが、在庫は限られます。そして、海外製品のため、万が一の故障の際には修理や交換の手続きが国内製品に比べて煩雑になる可能性があります。
- 『Apex Legends』
- 『Call of Duty』
- 競技性の高いFPS/TPSに最適
有名な使用者

海外のプロゲーミングシーンでは、まさにスタンダードと言えるほど多くのプレイヤーがSCUFと契約、あるいは個人的に使用しています。OpTic GamingやFaZe Clanといった有名チームの多くの選手がSCUFのコントローラーを手に戦っており、彼らのスーパープレイの裏には、このカスタムコントローラーの存在があるのです。国内でも、ストリーマーのStylishNoob氏やSPYGEA氏などが過去に使用していたことで知られ、多くのコアゲーマーに影響を与えました。
第3位:Razer Wolverine V2 Pro / Chroma
「勝利を呼び込む”カチッ”という快感」eスポーツのために生まれた精密機械

ゲーミングデバイスの巨人、Razerが送り出す競技志向コントローラー「Wolverine V2」シリーズが第3位です。特にPS5/PC対応の「Wolverine V2 Pro」や、Razerの代名詞であるライティング機能を搭載した「Chroma」は、その高い性能と独特の操作感で多くのファンを獲得しています。
- 市場想定価格: 約20,000円~28,000円前後
- コストパフォーマンス: ★★★★☆
SCUFよりは手に入れやすい価格帯でありながら、プロレベルの機能を多数搭載しており、非常にコストパフォーマンスに優れたモデルと言えます。特に、Razer独自の「メカタクタイルアクションボタン」の打鍵感は唯一無二であり、このフィーリングを求めてWolverineを選ぶプレイヤーは少なくありません。
- メカタクタイルアクションボタンとD-Pad
- 豊富な追加ボタン
- 高精度なスティックと交換可能なサムスティック
Razerのゲーミングマウスで培われた技術を応用した、短く、カチッとした明確なフィードバックのあるボタン。高速な入力と、押したかどうかが分かりやすい確実性を提供し、特に格闘ゲームやアクションゲームで威力を発揮します。モデルにもよりますが、標準的なコントローラーにはないバンパーボタンの追加や、複数の背面ボタンを搭載。専用アプリで自由にリマッピング可能です。デフォルトのままでも高精度ですが、長さの異なる交換用スティックキャップが付属し、エイムの好みに合わせて調整できます。
- 独特の操作感
- 有線モデルも多い
- グリップの形状
メカタクタイルボタンの感触は好みが分かれる可能性があります。一般的なメンブレン式のコントローラーに慣れていると、最初は違和感を覚えるかもしれません。低遅延を追求するため、一部モデルは有線接続が基本となります。ワイヤレスの快適さを重視するユーザーには不向きな場合があります。(Proモデルはワイヤレス対応)Xboxコントローラーに近い形状ですが、若干大ぶりで角張ったデザインのため、手の小さい人には馴染みにくい可能性があります。
- 格闘ゲーム(『ストリートファイター6』など)
- FPS/TPS全般
- 入力ミスを減らしたいプレイヤーに最適
有名な使用者

Razerがスポンサードする数多くのプロeスポーツチームの選手たちが使用しています。格闘ゲーム界のレジェンドであるウメハラ選手がRazer製のアーケードスティックを使用していることは有名ですが、コントローラーにおいても、世界中のRazer所属プロゲーマーが日々の練習や大会でWolverineシリーズを手にしています。そして、常闇トワ・千羽黒乃などの方はRazer Wolverine V2 Proを愛用しているようです。
第2位:Xbox Elite Series 2 ワイヤレス コントローラー
「PCゲーマーのデファクトスタンダード」質実剛健を極めた万能の覇者

第2位は、PCゲーマーにとっての”最適解”として長年君臨し続ける「Xbox Elite Series 2 ワイヤレス コントローラー」です。Microsoft自らが作り上げたこのコントローラーは、ビルドクオリティ、カスタマイズ性、そしてWindowsとの親和性、その全てにおいて高水準。2025年になっても、その後継機を望む声は絶えず、現行モデルが依然としてトップクラスの人気を誇っています。
- 市場想定価格: 約18,000円~20,000円前後
- コストパフォーマンス: ★★★★★
発売から時間は経っていますが、その価値は全く色褪せていません。交換可能なスティックや方向パッド、4つの背面パドル、トリガーストップなど、プロコントローラーに求められる機能が全て詰まって、この価格。豊富な付属品(キャリングケース、充電ドック、各種交換パーツ)も同梱されており、トータルで考えれば圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。
- 至高のビルドクオリティと高級感
- 豊富なカスタマイズ性と付属品
- PC/Xboxとの完璧な連携
- 長いバッテリー寿命と充電ドック
手に取った瞬間にわかる、ずっしりとした重量感と高品質な素材。ラバー加工されたグリップは滑りにくく、長時間のプレイでも安定したホールディングを約束します。スティックのテンション(固さ)をツールで調整できる唯一無二の機能を搭載し、プレイスタイルに合わせて重厚な操作感から軽快な操作感まで自在に変更可能です。Windows PCやXboxとの接続は極めてスムーズ。Xbox Game Passで提供される膨大なタイトルを最高の環境でプレイできます。最大40時間のバッテリーライフに加え、コントローラーを置くだけで充電できる専用ドックが付属し利便性も非常に高いです。
- 重量
- 品質問題の報告(過去)
- グリップの形状
高品質な素材を使用しているため、他のコントローラーに比べてやや重めです。軽量なコントローラーを好むユーザーには合わないかもしれません。発売初期には、バンパーボタンの無反応やスティックのドリフトといった品質問題が一部で報告されていました。現在流通しているモデルでは改善されていますが、そうした過去があった点は留意すべきかもしれません。
- FPS/TPS全般
- あらゆるジャンルのゲーム
- PCの様々なジャンルのゲーム
有名な使用者

PCでゲームをプレイする多くの有名ストリーマーが愛用しています。特定の誰か、というよりも、PCゲーム配信者の標準装備と言ってもいいほど普及しています。SHAKA氏をはじめ、多くのFPSストリーマーがその操作性の高さを評価し、配信や大会で使用する姿が確認できます。
第1位:DualSense Edge ワイヤレスコントローラー
「PS5体験を極限へ」純正だからこそ可能な”完全なる融合”

そして、2025年のゲームコントローラーランキング、栄えある第1位に輝いたのは、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが満を持して送り出したPlayStation 5用純正プロコントローラー、「DualSense Edge ワイヤレスコントローラー」です。PS5の普及がさらに進み、専用タイトルのクオリティが向上し続ける2025年において、その体験を最大限に引き出すこのコントローラーがトップに立つのは必然と言えるでしょう。
- 市場想定価格: 約28,000円~30,000円前後
- コストパフォーマンス: ★★★★☆
価格は高価ですが、その価値は唯一無二の機能にあります。特に、消耗品であるスティック部分をユーザー自身が簡単に交換できる「スティックモジュールの交換機能」は、長くコントローラーを使い続けたいプレイヤーにとって、計り知れないメリットです。高価なコントローラーをスティックの不調だけで買い替える必要がなくなるため、長期的な視点で見ればコストパフォーマンスは決して悪くありません。
- スティックモジュールの交換機能
- DualSenseの革新機能を完全搭載
- 純正ならではの完璧なソフトウェア連携
- 豊富なカスタマイズオプション
最大の特長は、万が一スティックドリフト現象が発生しても、モジュール(約2,700円)を交換するだけで新品同様の操作感を取り戻せます。これは他のどの主要なプロコントローラーにもない、画期的な機能です。通常のDualSenseコントローラーが持つ「ハプティックフィードバック」と「アダプティブトリガー」の機能を損なうことなく、プロ仕様のカスタマイズが可能です。ゲーム世界の感覚をリアルに伝えつつ、競技性の高いプレイを実現します。PS5本体のメニューからシームレスにボタン割り当てや感度調整が可能。Fnボタンを使えば、ゲームを中断することなくプロファイルの切り替えができます。この手軽さと統合性は純正品ならではです。そして、交換可能な背面ボタン(2種類)、スティックキャップ(3種類)、調整可能なトリガーストップなど、勝利に必要な機能は全て備わっています。
- バッテリー持続時間
- 価格
通常のDualSenseコントローラーよりもバッテリーの持続時間が短いという報告が多くあります。多機能であるが故のトレードオフと言え、こまめな充電が必要になります。付属の長いUSBケーブルを使って、有線接続でのプレイも視野に入れると良いでしょう。純正品としては非常に高価。通常のDualSenseが約8,000円で買えることを考えると、その価格差に躊躇するユーザーもいるでしょう。
- PS5で発売される全てのAAAタイトル
- 『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』、『Horizon Forbidden West』
- 『Call of Duty』、『Apex Legends』
有名な使用者

PS5をメインプラットフォームとする、ほぼ全ての有名ストリーマーやプロゲーマーが使用、あるいはレビューしています。発売以降、多くのプロチームが公式採用しており、PS5での競技シーンにおいては、もはや「DualSense Edge」がスタンダードとなっています。人気ストリーマーの配信画面に映るコントローラーが、この特徴的な白いコントローラーであるのを目にする機会は非常に多いはずです。また、CoD界隈では有名なRush Gaming所属のぐっぴー(GP)氏が発売当時にレビュー動画をアップしていました。
まとめ:あなたに最適なコントローラーの選び方
2025年のゲームコントローラーランキング、いかがでしたでしょうか。最後に、数ある選択肢の中から、あなたに最適な一台を見つけるためのポイントをまとめます。
予算で選ぶ
- ~1万円: まずは基本から。Nintendo Switch Proコントローラーで純正の安心感を手に入れる。
- 1~2万円台: PCゲームの王道。Xbox Elite Series 2やRazer Wolverine V2で本格的なカスタマイズを始める。
- 3万円~: 究極を求める。DualSense EdgeやSCUFで、自分だけの理想のプレイ環境を構築する。
メインのゲームジャンルで選ぶ
- FPS/TPS: 背面ボタン/パドルとトリガーストップは必須。SCUF、DualSense Edge、Elite Series 2、Wolverineが候補。
- 格闘ゲーム: 入力精度が命。Razer Wolverine V2のメカタクタイルボタンが輝く。
- RPG/アドベンチャー: 没入感と快適性。DualSense Edgeの特殊機能や、Proコン、Elite Series 2の安定感が魅力。
プラットフォームで選ぶ
- PS5: DualSense Edgeが最高の連携と体験を提供。
- Xbox/PC: Xbox Elite Series 2が最もスムーズで安定した選択肢。
- Nintendo Switch: Nintendo Switch Proコントローラーが鉄板。
2025年、ゲームコントローラーは単なる入力デバイスではなく、プレイヤーのポテンシャルを最大限に引き出すための「パートナー」へと進化しました。ぜひこの記事を参考に、あなたのゲームライフをさらに熱く、豊かなものにする最高の一台を見つけてください。
勝利の栄光は、その指先にあります!