使っているコントローラのアナログスティックが勝手に動くドリフト現象に悩まされているゲーマーは多いと思います。
以前に挙げた簡易的なドリフト現象の改善方法では良くならなかった方、修理に出さずに自分で直したいという方にアナログスティックまでアクセスするまでの分解方法とスティックモジュール(サイコロ基板)の清掃方法を説明します。
これから述べる方法は、部品交換まではいかなく分解さえ出来れば難易度は低くなります。
物理的にスティックモジュール(サイコロ基板)が破損していなければ、多少なり症状の改善は見込めます。
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アナログスティックまでの分解
Playstation4純正コントローラ/Playstation5純正コントローラ/NACONアンリミテッドのコントローラのアナログスティックまでの分解をそれぞれ説明します。
分解方法の詳細やカスタム内容を、それぞれリンクを貼っていますので参照してください。
PS5純正コントローラの場合
L1.R1トリガーを引っこ抜きます。
これはツメで引っかかっているだけなので簡単に引っこ抜く事ができます。
プラスチックやテフロンなどでできた素材の棒を隙間から差し込み、テコの原理で外します。
次にコントローラ、グリップ底部にあるネジにアクセスするため、黒いフロントトリムを外します。
境い目に薄いプラスチックなどのカードを差し込み、矢印の方向に力を加えるとツメが容易に外れます。
この黒いフロントトリムを手前から起こすようにすると他のツメが外れていきます。
全てのツメが外れたら、手前に引き黒いフロントトリムを外します。
トリガー上部から2本のネジが見えます。
コントローラ、グリップ底部に2本のネジが見えます。
これら計4本のネジを外します。
ネジを外し終えたらコントローラを開きます。
まずは手前のツメ2箇所を外し浮かせます。
手前から起こすように開きますが、グリップ側面のツメは硬いので、ゆっくりと慎重に開きましょう。
手前から起こすように開き、ここまで開けばスムーズに開けられます。
これでコントローラのカバーが開きました。
次にバッテリーです。
バッテリー本体はバッテリーケースにハマっているだけです。
コネクタはバッテリーケース側面とトリガーの間にあり、少し狭いです。
指で摘めはしますがコネクタの差し込みが硬いので、ピンセットなどを使った方が外しやすいです。
次はバッテリーケースを外します。
バッテリーケースはネジが1本、細いフレックスケーブルが接続されているのでこれを外します。
バッテリーケースを外すとメイン基板が顔を出します。
メイン基板にはフレックスケーブル1本、リボンケーブル3本接続されています。
それぞれ根元辺りが硬い素材になっているので、それを指で摘むかピンセットで摘んで抜きます。
メイン基板はツメ2本、ガイドピン2本があります。
ツメを開きまっすぐ引き抜きます。
メイン基板と振動モーターの配線はハンダでつながっているので、メイン基板をひっくり返すようにして外します。
スティックカバーは硬く抜けにくくなっています。接着などはされていませんでした。
PS4純正コントローラの場合
コントローラ本体裏面の4本のネジを外します。
隙間に薄いマイナスドライバーやカードを差し込みながら開きます。
PSボタンの基板とメイン基板を繋ぐフレックスケーブルを外します。▽
根元の部分が硬く出来ているので摘まみながらゆっくり抜きます。
バッテリーはコネクタで繋がっているだけです。▽
コネクタを抜いたらバッテリーはそのまま上に持ち上げれば外れます。
バッテリーケースを外します。
ケースはネジ1本で止まっています。
チャットボタンから伸びている茶色いZIFケーブルを抜きます。
メイン基板はコントローラ本体にツメ2か所で保持されています。
ツメ2か所を外し、振動モーターの配線が繋がっているので手前に持ち上げます。
アナログスティックのラバーキャップは上方向に真っ直ぐ持ち上げると外れます。
ラバーキャップを外すとアナログスティックのモジュールが現れます
NACON アンリミテッドプロの場合
ゴムカバー4か所を外し、グリップカバーを外します。
コントローラ本体裏面の計6か所のネジを外します。
バックシェルを外します。ツメで引っかかっているだけです。
バッテリーコネクタを外します。
基板のネジ2か所をはずします。
グリップモーターと背面ボタン基板は枠にハマっているだけなので、あとは引き抜けば取り外せます。
L/Rともにスティック基部は刺さっているだけで、真っ直ぐ引き抜きます。
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スティックモジュール(サイコロ基板)の清掃
モジュール基板(サイコロ基板)の清掃に入ります。
Playstation4純正コントローラ/Playstation5純正コントローラ/NACONアンリミテッドプロ/その他プロコンそれぞれスティックモジュール(サイコロ基板)の形状は共通していますので、清掃方法は同様の手順になります。
Switchのジョイコンは形状が異なりますが、おこなう工程は同様です。
エアブロー
まず、可動部にエアブローをしゴミを除去します。エアダスターや、カメラなどで使うエアブロアーを使うと便利です。
コントローラを使用している環境次第ではゴミがたくさん詰まっているかもしれません。その場合、エアブローでゴミを除去しただけでもドリフト現象が改善されます。
ゴミが酷い場合はセンサー部の清掃もおこないます。
センサー部は赤矢印の箇所に小さい精密マイナスドライバーなどを引っ掛け手前に引きます。
足がメイン基板裏面で半田付けされているので画像くらいの開きに留めておきましょう。
センサー内側をエアブローしゴミを除去します。
センサー部を閉じる時はカチッとハマるところまで閉じたら完了です。
接点復活剤
接点復活剤をスティックモジュール(サイコロ基板)の可動部に少量(一滴程度)吹きかけます。
ないよりは少し調子が良い程度なので、持っていない場合は無理に使う必要はありません。
エタノール
エタノールを使いモジュール基板(サイコロ基板)周りを清掃します。
ゴミは新たなゴミを付着させる要因です。周りも綺麗にします。
ティッシュやウェットティッシュなど毛羽が出るもので拭くと余計なゴミを付着させる原因なるのであまりオススメはしません。
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まとめ
今回はアナログスティックのモジュール基板(サイコロ基板)の清掃をしてドリフト現象を改善する方法を紹介しました。
各コントローラに取り付いているアナログスティックのモジュール基板(サイコロ基板)は、抵抗値は違えどどれも共通している部品です。色やメーカーなどの種類で耐久性などの評判は違いますが、清掃の仕方は同様です。
コントローラのアナログスティックのドリフト現象はコントローラをしようするプレイヤーとしては悩みの種の一つですが、物理的にモジュール基板(サイコロ基板)が破損してなく勝手に動いてしまうドリフト現象は、それだけ繊細な造りをしているために起こってしまう現象で故障ではありません。
繊細な造りをしているモジュール基板(サイコロ基板)を採用しているメーカーはドリフト現象を起こしてでもプレイするゲームを楽しんでほしいという気持ちなのか、それとも定期的にコントローラを買い替えてくれ、コントローラは消耗品だという気持ちなのか、それは分かりませんが。
ファミコン世代のような頑丈でずっと使えるという時代は終わりを迎え、ゲーム機自体の精密さが増し使うユーザー側は環境や使用状況でメンテナンスを意識しなければならない時代になったと思います。
その観点からボク個人的にはゲーム機やコントローラは定期的なメンテナンスは必要だと感じています。
もし新しいコントローラや予備のコントローラを持っているならば、試しに分解清掃に挑戦してみるのもありかと思います。
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