まきし☆blog

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コントローラを分解するにあたって必要な工具やあったら良いもの

どんな工具があればスムーズに分解をできるか、これからコントローラを自らの手で分解を試みようとしている方に伝えたいと思います。

コントローラをただ分解するにあたって特別なスキルは必要ありません。少しくらいは細かい部品、例えばテレビやエアコンのリモコンの分解などやった事がある人であれば容易にできる事です。

ただ簡単であっても必要最低限の工具がなければ、はじめの殻割りの段階で出鼻を挫く事になってしまいます。

 

分解に必要な工具、あった方が効率が良いもの、場面ごとの工具を紹介したいと思います。

 

 

簡単な分解

まずはじめにコントローラの殻割り(フロント・バックシェルの分離)をするにあたってドライバーが必要になります。

各メーカーのコントローラはどれもネジで固定されており、それを外さないと話になりません。

メーカーごとにネジの頭の形が違うものが使われているので、それぞれに合ったドライバーを使いましょう。

 

必要なもの

PS4/PS5コントローラ
  • 精密プラスドライバー

PS4/PS5純正コントローラの場合、精密プラスドライバーが必要です。#00もしくは#000あたりのサイズが適合します。

 

switchコントローラ
  • Y型ドライバー

switch関連のコントローラにはY型の特殊ネジが使われています。

Y型ネジは対象となる部品が薄いもので良く使われています。例えばiPhoneや電動エアガンのトップカバーなどです。

ジョイコンの場合、Y型ドライバーのサイズ2.2mmが適合します。

 

Xboxコントローラ
  • トルクスドライバー

Xbox Eliteコントローラの場合、トルクスドライバーのサイズはT8が適合します。

 

あった方が良いもの

オープナー

プラスチック製のヘラなどがセットで売られています。

これを使う事で殻割りした際に無理な力を入れずに済み破損を防ぐ事が出来ます。

慣れてしまえば必要ないかもしれませんが、未経験の場合は持っていて損はありません。

ボクの場合は、デルリン製の棒を平たく削って自作しています。

 

ピンセット

細い平たいリボンケーブルや小さな部品を摘まむのに使用します。

金属製のものよりHOZANの先端が樹脂製のものがコントローラの分解には適していると思います。

 

小型のラジオペンチ

硬く差し込まれたフレックスケーブルを抜く時に使います。ピンセットでは非力で引き抜けない箇所で活用します。

 

精密マイナスドライバー

マイナスネジが使われている箇所はほとんどないと思います。

そのため正しい使い方ではありませんが、隙間などをこじるなどに使います。例えば、サイコロ基板のセンサー部を開く際に使用します。

 

 

清掃が目的なら

分解に成功した、けど次は何をすれば?ってなった時、辿り着くのは内部の清掃です。

分解に伴い、コントローラ内部の清掃をしたい場合に常備しておきたいものを挙げます。

 

必要なもの

エタノール

清掃で使うのは無水エタノールを使用します。

スプレータイプか小型の霧吹き容器に詰め替えて使用すると便利です。

シェルやメイン基板など至る所で使えて便利です。アナログスティックカバーの劣化によるベタベタ(加水分解によるもの)も無水エタノールで表面をゴシゴシすると綺麗になります。

 

エアダスター

余分なゴミ・埃、乾ききっていない無水エタノールなどの溶剤を吹き飛ばすのに使用します。

 

綿棒

細かい入り組んだ箇所やメイン基板を清掃する時に無水エタノールを染み込ませて使います。

すぐに毛羽立ってしまうのでボクの場合は何本も交換して清掃に使います。

 

キムワイプ

広い面積に対してキムワイプに無水エタノールを染み込ませて清掃します。

ティッシュやキッチンペーパーよりも毛羽立ちがなく使い勝手が良いです。

それでも毛羽立ちが気になる場合は、無水エタノールの染み込ませ具合を調整すると良いです。

 

あった方が良いもの

手袋

なくても構いませんが、折角綺麗にしたコントローラを手の油で汚したくない。

無水エタノールなどの溶剤に肌が敏感など、あると思います。その場合はゴムやニトリルの手袋を使用しましょう。

ボクはニトリル製の手袋を愛用しています。

 

 

はんだ部品を外すなら

サイコロ基板の交換や振動モーターの配線を取り外す際にははんだ作業が必須になります。

はんだごてはもちろんの事その他にも必要な工具があります。

 

必要なもの

はんだごて

コントローラの分解で使用するはんだごては40W程度のもので十分です。

高温のものを使ってしまうと基板を焼いてしまう恐れがあります。

その他の電子工作をする方は温度調節付きのものを購入されても良いですがその機能の分はんだごては高額になります。

40W程度ですと温度の上昇は遅いですが、値段も1500円程度で買えますのでリーズナブルです。

 

はんだごて台

熱く熱されたこて先を一時的に置くための台です。

はんだごてが転がったり、コードに引っ掛けたりとはんだごて単体は不安定で、火傷や事故に繋がる危険性があります。

 

はんだ

電子部品用、ヤニ入りは基板などに馴染みやすく使い勝手が良いです。

サイズはφ1.0mmを使えばオールマイティに対応できると思います。

ヤニ入りの場合、はんだ後に汚れが付着して見た目が悪くなりますが無水エタノールで清掃すれば除去できます。

 

はんだ吸い取り線

はんだ吸い取り線とは、銅線にフラックスを染み込ませたもので、必要のないはんだを吸い取り除去できます。

除去したいはんだの上にはんだ吸い取り線を置き熱したはんだごて先をあてると、はんだ吸い取り線にはんだが染み込んでいきます。

 

あった方が良いもの

フラックス

表面の酸化膜を取り除きはんだを溶かしやすくしてくれます。

はんだを外す際に、酸化が進み溶けにくくなったはんだに塗る事で外しやすくなります。

はんだ付けする際も事前に対象となる部分に塗っておく事ではんだの乗りがよくなりダマになる事を防げます。

 

はんだ吸い取り器

熱して溶けた状態のはんだをポンプで吸い取る工具です。

先端がテフロンなどの柔らかい素材で出来ているものが多く、対象となるはんだに押し当てた状態で使用します。扱いには少しコツが必要です。

電動のものがありますが高額です。

はんだ吸い取り線で事が足りるでしょうが、はんだ吸い取り器を上手に使うとはんだ吸い取り線よりも多くのはんだを一気に除去できる場合があります。

 

あすかリムーバー

あすか修繕堂さんがコントローラのサイコロ基板などを簡単に外すために開発した低融点はんだです。

外したい対象となるはんだに溶かし混ぜ込む事で50℃程度で液体状を維持し、一度に多くのはんだを外す事ができます。

 

まとめ

コントローラを分解するにあたって必要な工具、あったら便利なものを紹介しました。

やってみたら意外と簡単、けど工具がなければ何も始まりません。

簡単な分解から清掃やはんだ作業で必要な工具は様々で、慣れてしまえば必要なくできてしまうなど様々です。

当ブログではコントローラの分解に関する色々な記事を挙げているので参考にしていただけたら嬉しいです。